草木染

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  草木染

  草木染の糸や布はとても温もりのあるやさしい色をしています。

  「草木染」とは、天然の植物の色素を使って糸や布を染める方法のことで、染料になる植物は、
  ヨモギ、栗、たんぽぽ、みかんの皮、たまねぎ、桜、竹、紅茶などなど、植物ならなんでも染まりそうです。

  「草木染」という呼び名は、昭和になって、合成染料と区別するため、
  天然染料を使った染色に命名された新しいものだそう。

  昔は、植物の根や樹皮を布にこすりつける「すり染め」という単純な方法だったため、
  すぐに変色や退色していたのが、平安時代頃に、鉄や銅・ミョウバン(アルミ)などが含まれている液に、
  染めた布を浸すと色が発色・定着することが発見され、今日のような植物の色素を煮出して、
  金属の含まれた水溶液につけて「媒染」(発色・定着)する方法が生まれたそうです。

  素材が同じでも、染める季節や温度、媒染など微妙な違いにより、まったく同じ色を再現することが
  できないのが草木染で、日本固有の伝統的な色には、ほんとにたくさんの色名があるのがうなずけます。

  「青丹(あおに)」「海松色(みるいろ)」「鶯色(うぐいすいろ)」「鶸色(ひわいろ)」・・・と
  微妙な色の違いの「緑色」です。

  植物の色素は反応する金属の成分により発色する色が違います。
  栗のイガで染色した布を、アルミの水溶液で媒染すると柔らかい薄茶色になりますが、
  鉄の水溶液につけると濃いこげ茶色になるという具合です。

  植物のほとんどがこの多色発色タイプだそうです。

  染める布や糸は大きく分けて3種類【動物性繊維】(ウール・シルク)・【植物性繊維】(綿・麻)・
  【化学繊維】(ナイロン・アクリル・ポリエステルなど)になりますが、動物性繊維が染まりやすいようです。
 

  <草木染のおおまかな流れ>

  @植物を集める    染めに使う植物を集める。

  A色素の抽出     集めた植物をなべに入れ煮出す。

  B染色        準備しておいた糸や布を染料に浸け染色する。

  C媒染(ばいせん)  染まった色を発色させ、定着させる。

  D水洗・乾燥     染まっていない余分な色を洗い流し、乾燥。


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